GTO 戦略ガイド 6-MAX · 100BB

プリフロップ

6-max 100BB のオープンレンジ:ポジション別の参加率

6-max のプリフロップで最初に覚えるべきなのは、「どの席から、どれくらいのハンドでオープンするか」です。この記事では、GTO トレーナーが使っているプリフロップ戦略表から、ポジションごとのオープン率と、レンジの境目にあるハンドを確認します。

ポジション別のオープン率

前の全員がフォールドしたところで、各ポジションが何%のハンドでオープンするかをまとめました。割合は 1,326 通りのコンボに対する比率で、ミックスになっているハンドは頻度ぶんだけ数えています。

ポジションサイズオープン率コンボ数レンジの広さ
UTG2.5bb17.6%234
MP2.5bb21.5%285
CO2.5bb27.8%369
BTN2.5bb41.5%551
SB3.0bb42.7%566

6-max・100BB。BTN までは 2.5bb、SB は 3.0bb のオープン。

17.6%UTG のオープン率。およそ6ハンドに1回
41.5%BTN のオープン率。UTG の2倍以上
42.7%SB のオープン率。相手は BB の1人だけ

後ろの席ほどレンジが広がる理由

UTG の 17.6% から BTN の 41.5% まで、オープン率は席が後ろになるほど大きく広がります。理由は主に2つあります。

1つ目は、まだ行動していない相手の人数です。UTG がオープンすると、後ろには5人が残っています。その誰かが強いハンドを持っている確率は高く、3ベットされたりコールされて不利なポジションで戦ったりする場面が増えます。BTN なら残りは SB と BB の2人だけで、2人ともプリフロップで強いハンドを持っていなければ、ブラインドの 1.5bb をそのまま取れます。

2つ目は、フロップ以降のポジションです。BTN はフロップ以降、ほぼ常に最後に行動できます。相手の行動を見てから決められるので、同じハンドでも OOP で打つより多くの EV を得られます。UTG のオープンに BB 以外がコールした場合、その相手はフロップ以降 UTG より後に行動するので、UTG はポジションの不利を背負うことになります。そのぶん、UTG はハンドの強さで補う必要があるのです。

境目にあるハンド

レンジの「端」にあるハンドを見ると、各ポジションの考え方がよく分かります。

スモールペア

22 は UTG ではわずか 6% しかオープンされず、55 も 23% にとどまります。一方、CO では 55 が 100%、BTN では 22 まで 100% オープンです。スモールペアはセットになったときに大きく勝てますが、ならなければ守るのが難しいハンドです。後ろに多くのプレイヤーが残っている UTG では、3ベットに降りざるを得ない場面や、不利なポジションで難しい判断を迫られる場面が多く、オープンする価値が下がります。

オフスートのブロードウェイ

ATo は UTG から 100% オープンですが、KTo は UTG で 31%、MP で 97%、JTo は UTG で 0%、MP で 18%、CO で 100% です。オフスートのハンドはフラッシュを作れないぶん、相手により強いキッカーを持たれたときの損失が大きくなります。そのため、相手の人数が多い前の席では、強いエースや K を中心に選ぶことになります。

スーテッドコネクター

T9s は UTG で 77%、98s は 12%、76s と 54s は 25% 前後のミックスです。MP では 98s が 50%、CO では 98s が 100% になり、76s と 54s も約半分の頻度まで増えます。スーテッドコネクターはストレートやフラッシュでペアを上回れるため、深いスタックでは価値がありますが、単体の強さは低いので前の席では混合戦略になります。

ミックスになっているハンドは、どちらを選んでも EV の差が小さいハンドです。実戦では「このハンドは UTG では基本的に降りる」「CO からは開く」のように、どちらか一方に寄せて覚えても大きな問題はありません。

SB のオープンは特別

SB は後ろに BB しか残っていないため、オープン率は 42.7% と BTN と同じくらい広くなります。ただし、フロップ以降は SB が先に行動しなければなりません(OOP)。ポジションの不利を補うために、オープンサイズを 3.0bb と少し大きくして、BB がコールできるハンドを減らしています。

このトレーナーの戦略表では、SB はリンプ(BB に合わせるだけのコール)をせず、レイズかフォールドのどちらかを選ぶ形になっています。SB vs BB のフロップでは、プリフロップのレイザーである SB が先に動くという珍しい形になり、c-bet の考え方も変わります。詳しくはSB vs BB のフロップ戦略で解説しています。

13×13 のレンジ表

各セルの緑の塗りが、そのハンドでオープンする割合です。対角線がペア、右上がスーテッド、左下がオフスートです。

UTG オープン(2.5bb)レンジ 17.6%
MP オープン(2.5bb)レンジ 21.5%
CO オープン(2.5bb)レンジ 27.8%
BTN オープン(2.5bb)レンジ 41.5%
SB オープン(3.0bb)レンジ 42.7%

セルにカーソルを合わせると割合が表示されます。

BB がこれらのオープンに対してどう守るのかは、次のBBディフェンスの記事で扱います。

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